1930年にパリで生まれた画家ロベール・クートラスは生涯で数多くの作品を残しました。
その中で、クートラスが生前売ることも散逸させることも望まなかった「リザーブ」と称される作品群。エクリでは、手札サイズのカルト、グァッシュ、油彩のリザーブ作品を全て収録し、膨大に残されたデッサン、ドローイング、テラコッタなども網羅。加えて、1999年にジャンヌ・マトション財団に寄贈された作品など、主要な作品をほぼ全て収めた作品集を上梓します。
ただ書き続けることだけを願ったクートラスの画業が明らかになります。
岸真理子の自宅で一週間かけて全作品を撮影したこと、皆川明の後押しで全作品集に踏み切ったこと、「リザーブ」五百枚の遺言、大山崎山荘美術館とベルナール・ビュフェ美術館の展示風景——木林文庫の蔵書ページに、館長の語りと写真二十一点がある。